四月は君の嘘 / 新川直司
前にちょこっと触れた、超おすすめの一作。
今日新巻が出ていい機会だと思ったので書き留めておきます。
ピアニストの母から英才教育を受け、神童と呼ばれるほどコンクールでは常にトップに君臨していた少年有馬公正。
厳しい母親の死と同時期から自分の弾くピアノの音だけが拾えなくなってしまい、表舞台から姿を消していました。
中学生になってすっかりピアノを弾かなくなっていた頃、バイオリニストである同級生 宮園かをりと出会い、半ば無理やり一緒に舞台に立たされることに。
練習し、聴こえない耳で弾き、歓声を浴び、非難を浴び、また表舞台に戻るべく過去と向き合うと決めた公正と、かをり、幼馴染や仲間達との日々を描いた漫画です。
いろんな舞台での演奏場面があるのですが、その奏者の自分自身との葛藤や過去を背景に、曲の解釈、演奏の技術が描かれていて、話の流れも絵自体の技術や精密さにも本当に感動します。
それは、奏者の指先から緊迫した会場の雰囲気、観客の反応まで、読んでいてゾワリと鳥肌が立つほど…。圧倒されます。
各々が持つ演奏と心の問題がグルグルと。
でも、ひとつひとつ乗り越えて、いろんな人と出会って刺激を受けて成長していく公正を応援しているし、公正の演奏で観客が打ち震えたり歓声をあげたりするシーンを見るとじんわり感動して思わず泣けてしまったり。
主にピアノとバイオリンの演奏シーンですが、この新川直司先生、クラシックの知識がほとんどなく、ピアニストとバイオリニストと作曲家の監修の下描かれているのだとか…
既出の「3月のライオン」羽海野チカ先生然り、‘監修の下’ってだけで描けてしまうものとは到底思えないので、相当学ばれているのだと、そうやって努力をする人だからこそ、心を打つ作品が描けるのだと思うのです。
そうそうそして、これ絶対アニメ化あるだろうと思っていましたが、10月からノイタミナでスタートするらしいです!
今日知りました…私としたことが…
なんと制作はA-1pictures!
あの花、WORKING!!、新世界より、銀の匙、サーバント×サービスなど、私のお気に入りアニメがたくさんの制作会社です。
代表作だとアイマス、SAO、うたプリとかになるのでしょうか…
アニメのオフィシャルサイトでムービーを見ましたが、かをりはもっとストレートヘアなんじゃないかとかは置いといて、凄くいい感じでした!ドキドキした!
音楽漫画のアニメ化って最高ですよね。クラシックに詳しくないので、漫画を読んでは動画サイトで検索してその曲を聴いて、ってやっていたので、そのシチュエーションで音楽が聴けて話が入ってきてって最高です。楽しみだなぁ!
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