カレは女とシたことない。 / 都陽子
本屋でタイトルと帯が目について、そのまま購入したもの。いわゆるジャケ買い!
けど、凄くおもしろかったです。
32歳の販売員アキコが同僚の結婚を機に婚活を始めお見合いした相手は、元同級生でイケメン御三家の市原くん。
顔も仕事も性格もセンスも良い彼がなぜ売れ残っているのか不思議に思いつつも、デートを重ねるうちに惹かれていきます。
そんなとき、市原くんから「実は俺、童貞なんだ。」「女の子と手も繋いだことなくて」「けど、俺は結婚したいと思ってるし、引いただろから、正直に言って…」と告白されるアキコですが、可愛くてヘタレな彼の一面を可愛く思い、お付き合いを始めます。
それから、過保護で無神経な癖のある彼の家族に会ったり、脱童貞を目指す彼とぶつかったり、理解しあったり、そしてまさかの結末(笑)一巻にぎゅぎゅっと凝縮されています。
ネタばれ含みます ***
何と言っても、市原くんのピュアさが可愛くて仕方ない…!
旅行先で温泉入るのにワクワクしたり、今夜は頑張ろう…って意気込んだりドキドキしたり、いざ致そうとしたら挿れる前にイってしまって失敗するとか、オカマな弟(見た目は美女)から貰った「最高のセックス」なる本を熟読してたり…
アキコにいじわるする家族にはビシっと言ってくれたりかっこいい反面、天然でヘタレな一面もある、ちょっと残念イケメンなところがまた可愛くてね。
アキコが「女だったらやっぱ男の人にリードしてもらいたいじゃん…」と言えば
開き直ったり
いい雰囲気になったところで
頭打ったり、、
もう本当に!
\ 可 愛 い /
市原くん愛しい。
アキコを苦しめる過保護な市原ファミリー(母・姉・弟)ですが、母はともかく姉と弟とはそれなりの関係を築き、とくに弟(オカマ)とは姉妹のように良き理解者となった様子で安心。嫌味っぽいけど嫌な人たちでは無いのがわかるので良かった。
ちなみにこのオカマな弟ちゃんは童貞では無く、中学生ですでに同性愛者であることが巻末の番外編で判明します。
ではなぜ童貞ではないのか?それも番外編でさらっと判明。
絵は女性誌漫画といったタッチで可愛い系ではないけど、大人の恋愛を描かれるのに違和感が無くて好きでした。
まさにタイトル通りの内容で、期待を裏切らないストーリー展開と結末で私的にはとても良かった!
たまには女性誌漫画も良いなと思いました。