2014年6月6日金曜日

カレは女とシたことない。 / 都陽子


カレは女とシたことない。 / 都陽子



本屋でタイトルと帯が目について、そのまま購入したもの。いわゆるジャケ買い!
けど、凄くおもしろかったです。

32歳の販売員アキコが同僚の結婚を機に婚活を始めお見合いした相手は、元同級生でイケメン御三家の市原くん。
顔も仕事も性格もセンスも良い彼がなぜ売れ残っているのか不思議に思いつつも、デートを重ねるうちに惹かれていきます。

そんなとき、市原くんから「実は俺、童貞なんだ。」「女の子と手も繋いだことなくて」「けど、俺は結婚したいと思ってるし、引いただろから、正直に言って…」と告白されるアキコですが、可愛くてヘタレな彼の一面を可愛く思い、お付き合いを始めます。

それから、過保護で無神経な癖のある彼の家族に会ったり、脱童貞を目指す彼とぶつかったり、理解しあったり、そしてまさかの結末(笑)一巻にぎゅぎゅっと凝縮されています。


ネタばれ含みます ***


何と言っても、市原くんのピュアさが可愛くて仕方ない…!
旅行先で温泉入るのにワクワクしたり、今夜は頑張ろう…って意気込んだりドキドキしたり、いざ致そうとしたら挿れる前にイってしまって失敗するとか、オカマな弟(見た目は美女)から貰った「最高のセックス」なる本を熟読してたり…

アキコにいじわるする家族にはビシっと言ってくれたりかっこいい反面、天然でヘタレな一面もある、ちょっと残念イケメンなところがまた可愛くてね。

アキコが「女だったらやっぱ男の人にリードしてもらいたいじゃん…」と言えば




開き直ったり

いい雰囲気になったところで



頭打ったり、、
もう本当に!

\   可 愛 い   /


市原くん愛しい。

アキコを苦しめる過保護な市原ファミリー(母・姉・弟)ですが、母はともかく姉と弟とはそれなりの関係を築き、とくに弟(オカマ)とは姉妹のように良き理解者となった様子で安心。嫌味っぽいけど嫌な人たちでは無いのがわかるので良かった。

ちなみにこのオカマな弟ちゃんは童貞では無く、中学生ですでに同性愛者であることが巻末の番外編で判明します。
ではなぜ童貞ではないのか?それも番外編でさらっと判明。

絵は女性誌漫画といったタッチで可愛い系ではないけど、大人の恋愛を描かれるのに違和感が無くて好きでした。

まさにタイトル通りの内容で、期待を裏切らないストーリー展開と結末で私的にはとても良かった!
たまには女性誌漫画も良いなと思いました。

2014年5月16日金曜日

四月は君の嘘 / 新川直司


四月は君の嘘 / 新川直司



前にちょこっと触れた、超おすすめの一作。
今日新巻が出ていい機会だと思ったので書き留めておきます。

ピアニストの母から英才教育を受け、神童と呼ばれるほどコンクールでは常にトップに君臨していた少年有馬公正。
厳しい母親の死と同時期から自分の弾くピアノの音だけが拾えなくなってしまい、表舞台から姿を消していました。

中学生になってすっかりピアノを弾かなくなっていた頃、バイオリニストである同級生 宮園かをりと出会い、半ば無理やり一緒に舞台に立たされることに。

練習し、聴こえない耳で弾き、歓声を浴び、非難を浴び、また表舞台に戻るべく過去と向き合うと決めた公正と、かをり、幼馴染や仲間達との日々を描いた漫画です。



いろんな舞台での演奏場面があるのですが、その奏者の自分自身との葛藤や過去を背景に、曲の解釈、演奏の技術が描かれていて、話の流れも絵自体の技術や精密さにも本当に感動します。

それは、奏者の指先から緊迫した会場の雰囲気、観客の反応まで、読んでいてゾワリと鳥肌が立つほど…。圧倒されます。
各々が持つ演奏と心の問題がグルグルと。



でも、ひとつひとつ乗り越えて、いろんな人と出会って刺激を受けて成長していく公正を応援しているし、公正の演奏で観客が打ち震えたり歓声をあげたりするシーンを見るとじんわり感動して思わず泣けてしまったり。

主にピアノとバイオリンの演奏シーンですが、この新川直司先生、クラシックの知識がほとんどなく、ピアニストとバイオリニストと作曲家の監修の下描かれているのだとか…

既出の「3月のライオン」羽海野チカ先生然り、‘監修の下’ってだけで描けてしまうものとは到底思えないので、相当学ばれているのだと、そうやって努力をする人だからこそ、心を打つ作品が描けるのだと思うのです。


そうそうそして、これ絶対アニメ化あるだろうと思っていましたが、10月からノイタミナでスタートするらしいです!
今日知りました…私としたことが…



なんと制作はA-1pictures!
あの花、WORKING!!、新世界より、銀の匙、サーバント×サービスなど、私のお気に入りアニメがたくさんの制作会社です。
代表作だとアイマス、SAO、うたプリとかになるのでしょうか…

アニメのオフィシャルサイトでムービーを見ましたが、かをりはもっとストレートヘアなんじゃないかとかは置いといて、凄くいい感じでした!ドキドキした!

音楽漫画のアニメ化って最高ですよね。クラシックに詳しくないので、漫画を読んでは動画サイトで検索してその曲を聴いて、ってやっていたので、そのシチュエーションで音楽が聴けて話が入ってきてって最高です。楽しみだなぁ!



2014年5月15日木曜日

ひるなかの流星 / やまもり三香


ひるなかの流星 / やまもり三香




高校生の恋愛モノは苦手なはずの私ですが、なんとなく手を出してしまいました。

ざっくりざっくり説明すると、田舎育ちの女の子が東京の親戚の家に居候することになり、友達や恋人との間で今までに経験した事のないような葛藤を乗り越えてゆうというようなストーリーです。ざっくり。

ここからは同じ読者様向けの内容になります。9巻までのネタバレゴンゴンいきます!


さて。読んだことある人であればわかるでしょうが、この物語は二つの派閥に分かれるのは必至。

先生派 か、



馬村派か…!



おそらく読者の8割は馬村派かと思います。
ところがどっこい私は先生派です。

いや、馬村の素晴らしさは理解できます。不器用で素っ気ない態度を取る癖に影では超一途に片想いしちゃってるうえ女子になびかないどころかシャイな一面を持つアーバンな塩顔系男子推定身長178cm…

こんなん誰もが恋するわ。風早君もビックリだわ。 

なによりなにより、一途に慣れない恋心と葛藤し、自分なりに必死で想いを伝えてくれるそんな姿に乙女達の心はグワシと掴まれてしまうのですよね。わかる…

しかし先生を見てください。なんと情けないお姿でしょう。8巻の冒頭で馬村に散々言われておりますが、本当的を得てるというか、ぶっちゃけ先生の肩を持てないくらい先生が悪いですものね。

馬村を応援したい気持ちもわかる…だってあんなに頑張ってるしいい風吹いてるし…むしろ超応援してる!あれ、私先生推しじゃなかったっけ?

ですが、先生がこれで終わる筈が無いじゃないですか。すずめがこれを乗り越えて馬村と真剣に向き合うならもう馬村確定だけど、お互い未練タラタラの状態で今の展開って、馬村の咬ませ犬フラグ立ちまくりじゃないですか…そんなの悲しい……あれ、私先生推しじゃなかったっけ?

今後そんな事になったら私が耐えられないので、いざそうなってもショックを半減させるため今のうちから先生推しだと言っている自分です。
でも先生は先生ですずめ大好きなのが伝わってくるから好きです。大事にしてくれてるのがわかるから!

でも馬村応援してるから!応援してるのは馬村だから!マムー!
そしてゆゆかと土牛センパイもね!

そんなわけで、塩顔系男子のツンデレを応援したくなっちゃうような漫画をお探しの方が近くに居ましたら是非お勧めしてあげてください。これを読んでくださったかたはきっと同志だと思うので、これからの展開を語っていしたいですね。

等身大馬村パネルと写真が撮れる、ひるなかの流星原画展に行きたい…

2014年4月20日日曜日

ハイキュー‼︎ / 古館春一


ハイキュー‼︎ / 古館春一



前から気になってたものの読んだこと無くて、アニメが始まって1話見てすぐに漫画全部借りて最新巻買ってしまいました。。

(がっつりネタバレ含みます)

舞台は宮城県、偶然電器屋のテレビで見かけた全国大会の中継を見た小学生の日向翔陽は、「小さな巨人」と比喩される烏野高校の選手の活躍に憧れ、中学でバレー部へ入部するも、人数が足りなく3年間試合に出ることができずひたすら個人練習に励んでいました。



そんな中、助っ人を寄せ集め素人同然のチームで最初で最後の公式戦に出場するも、一回戦の相手は「王様」と名高いセッターを要する優勝候補の名門中学。
結果はストレート負けだったものの、日向の運動神経やジャンプ力、バレーへの熱意にアテられ、一部から一目置かれる存在になります。

時は過ぎ中学を卒業、烏野高校へ進学した日向は「王様」へリベンジすべくバレー部へ入部し体育館へ向かうと、なんと「王様」影山飛雄が同じ烏野高校バレー部に。影山は名セッターであるものの、独裁的な性格故中学ではチームから孤立していました。

さらに、今の烏野高校には数年前の強さは無く、周りからは「翔べない烏」「墜ちた強豪」と呼ばれる程に。
そんな、部活でみんなとバレーができる事が嬉しい頑張り屋の日向と孤独な王様影山が最強のコンビを組み、烏野高校の個性的な先輩達や同級生に囲まれ、真のチームを築き汚名を払拭すべく戦っていく!といった感じの内容です。

バレーのルールがまったくわからない私ですが、いちいち説明が書いてあるのでなんとなく理解しながら読み進めていけてます。
こう比較するのは宜しくないかもしれないけど、ムードメーカーの主人公や美人マネージャー、王様な相棒、正メンバーが揃ってない所からのスタートなどなど、要素が「スラムダンク」のようだと感じました。もちろん私はスラダン大好き!です。

黒バスやテニプリのように、技名が付くあり得ない必殺技や、全員イケメン!みたいな事はなく、笑いあり、涙ありな熱血スポ根バレー漫画と言えると思います。

あと私の悪い癖で、このような試合ものの漫画は、人物の思惑や過去やこの先の流れを考えて先読みして、ある程度結果を予想してしまうのですが、それを見事に裏切ってくれます。これ本当。
ここは勝つでしょと思ったら負けたり、ラブフラグでしょと思ったらそうでも無かったり、結果良い意味で裏切られ、読んでて最高に楽しいです!

みんなそれぞれぶち当たる壁があって、敵いそうもない強い相手はざくざく出てくるし、大きな目標を達成する為に新しい技を磨いては研究を重ねてを繰り返し、成長していく。



なんだかんだ喧嘩をしてもコンビとしては最強で、バレーへの熱意もお互い負けず劣らずな日向と影山の二人のやりとりがものすごく面白くて、笑っちゃいます。

ライバルであり良き相談相手である他校のバレー部との事や、もちろん日常の学生生活なども描かれていたり。面白くて感動するスポーツ漫画です!

バレー部全員の関係性が大好きですが、個人的には2番の副主将 菅原さんが大好きです。
菅原さんのエピソードも泣かせます。

他校生では東京 音駒高校の孤爪研磨。音駒のセッターで、日向とは割と仲良しな存在。
私は単純なので、烏野にとって嫌味なキャラは基本的に嫌いで、仲良しなのは好きです。笑

日曜5時枠でアニメも始まりました!楽しい!!

2014年3月29日土曜日

3月のライオン / 羽海野チカ


3月のライオン / 羽海野チカ




私の大大大好きな物語です。
ついこの前、手塚治虫文化賞を受賞しましたね!

プロ棋士である高校生の桐山零くんが主人公で、将棋の世界や周りの人達との関わり、義理の家族との確執、心の傷などを描いています。
将棋の世界についてまっっったく無知でしたが、細かく書かれているので流し読みでもストーリーを追える感じになっています。
もちろん、話の進行と共に解説もされているので、対局の流れを理解しながら読んでいくこともできて、とても興味深いです。

そして、あるきっかけがあって出会い、桐山くんがお世話になったりお世話したりと家族のような関係である川本家の三姉妹とおじいちゃん、プロ棋士界の先輩、同僚など彼を取り巻く環境に彼自身救われたり考えさせられたりしながらも強くなっていきます。
いじめについても深く描かれていて、私は涙ぐみながら読みました。深く語らないのでぜひ読んでください。

「ハチクロ」でお馴染みの羽海野チカ先生ですが、何が好きかって、どんな細かい小物の絵まであったかい感じがするのです。
風景も背景も情景も、あったかくて大事に描かれているのが伝わる、ウィキペディアにも同じことが書いてあるんですが、それを読まなくてもわかるくらい、わかるんです。それが大好きな理由。

そして、動物の表情が豊か。犬や猫が登場するとき、人間のようなセリフが付いていて、本当にそんな事を言っているような表情で描かれているのです。



羽海野先生自身、猫ちゃんを飼っているようでTwitterに載せられてるのをよく見るのですが、そこでも猫ちゃんのセリフ付きで呟かれていたり、喋っているようでもう可愛いのなんの。

そしてそして、描かれるご飯が本当に美味しそう!!!ふくふくでキラキラなお料理の描き方をされていて、写真や映像ならまだしも、絵で食欲をそそるって、すごい。



そのなかのひとつ「甘やかしうどん」(川本家に伝わる受験勉強時に出てくるおうどんで、贅沢にきつねあげとエビ天と温泉卵が具に入ってるもの)を自分で作って食べてみたらめちゃくちゃ!!美味しかった。。。

羽海野先生の柔らかい絵やカラー、力強い表情、コメディチックな運び、どれを取っても漫画家さんとして最高だと私は思います。



また、舞台が月島ということで、少し田舎っぽいところや庶民的なところがまたあったかみを感じるといいますか、大好きな空気です。

これもまた私が好きな「ひとつのテーマを極めるため努力する系」に当てはまるのですが。サッカーとか野球とかメジャーなテーマにはあまりそそられないんですよね。
かるたとか将棋とか昔遊びてきな漫画ってあまりないですよね。ちなみに今すごくヒカルの碁が読みたいです。笑
あと音楽に努力する系が好きです!それこそドラマ化までしていますがのだめカンタービレや、四月は君の嘘など。これは後々書きたいと思っているのでまた今度。

羽海野先生の原画展もう一度やってほしいと願います。堅苦しい漫画だと思っているかたも多いと思いますが、ぜひ試しに1巻を読んでみてほしいです。そしたらきっと、一気に全部読んじゃうはず!
オススメです。

2014年3月28日金曜日

日々蝶々 / 森下suu


日々蝶々 / 森下suu



LINE漫画で立ち読みして続きが気になっていたので、思い切って全巻買ってみたらかなり良かった!

ものすごく可愛くてまわりから高嶺の花と呼ばれている、無口でいい子な「すいれん」ちゃんが、同じく無口で不器用な空手少年「川澄」くんに恋をする話です。

きみとど然り、主人公を応援したくなる系の話って女の子は弱いと思うんだけど、そういうタイプ。
私は高校生のラブストーリーは読まない派ですが(片想いだの両想いだのライバルだのでモヤモヤするのが嫌い)、これは大好きになりました。ニマニマが止まらないのです。

もどかしい~!すれ違いか~い!みたいな展開もあるんだけど、それもまたニマニマしながら読んでます。親友達目線で見守っている(笑)

そしてまた、主人公がいい子であるという良さ!無口であまりしゃべらないのに、高嶺の花と呼ばれ周りからチヤホヤされても何とも思わずさらに友達想いなすいれんちゃん。
川澄くんもまた、ウブで男気があって女子とは何話せばいいかわかんないっスなところが素敵といいますか、好きです。

周りの友達もみんないい子で、日常を見ててほんわかしますなぁ。
見ての通り絵柄もめちゃくちゃ素敵で可愛らしくて、更に言えば作者の森下suu先生の書く字(話の中やコミックスに書かれているので見れる)がとてもきれいで好きで、100点満点です!

私も高校生だったらこんな恋愛がしたいなぁなんて、久しぶりに変なこと考えました。
文化祭とか楽しそう。。遠足とか。。
共学なのにまったくトキメキとかなかったよぅ。めそめそ。

とにかくもうぜったいぜったいオススメです!また私の中での「読んで良かったランキング」が更新されてしまった!!

そういえば今年のマンガ大賞が発表されましたね!
私は「このマン」よりマンガ大賞を推してるので、今日はワクワクどきどきでした。
ノミネート作品の中で読んだ事があるのは数冊しかなかったので、どんなのが来るのかまったくわからなかったけど、「乙嫁語り」ぜひ読んでみたいです。
でも、去年の「海街diary」はあまり好きなタイプじゃなかったなぁ。何度も読もうと思って手に取るんだけど、30ページくらいで飽きちゃうの。もっと読み続ければ、良さがわかるのかな?

とにかく日々蝶々!おすすめですよー!

2014年3月18日火曜日

xxxHOLiC / CLAMP


xxxHOLiC / CLAMP



大好きでたまらんホリック!
漫画もアニメも映画も大好きです

中学生のとき友達に借りて読んだのがたぶん初めてだった気がするけど、数年前完結したとき久しぶりに読み返したらハマって、集めてしまったという。。

そもそもわたしはCLAMPが大好きなのでした。あまり沢山の作品を読んでるわけではないので語れないのが悔しいけど、やっぱりいろんな作品で話がリンクしている事や横の繋がりがあるというのが魅力で、とにかく深い。
CLAMPがどうとか何も考えてない頃好きになったカードキャプターさくらから始まり、ならばツバサを、ならばHOLiCを、ならばあれを、あれを…と、CLAMPのパラレルワールドにまんまとハマってしまったのでした。
(所持しているのはレイアース、カードキャプターさくら、HOLiCのみ)

さらにオカルトファンタジー大好きなわたしがとくにハマったHOLiCとツバサ。
先にHOLiCを読んでからツバサを読んだので、HOLiCの終盤は初めて読んだとき意味がわかりませんでした。笑
もし今から読んでみようと思う人が居たら、ぜひさくら→ツバサ→HOLiCの順に読んでください。

今更ですが内容をちょろっと。ネタバレあります。

アヤカシ(オバケとか妖怪の類)を引き寄せてしまう四月一日(わたぬき)という高校生の男の子が、その体質が嫌で直してもらうために「願いを叶えるミセ」の主人である侑子(ゆうこ)さんのミセでバイトをしたり、一緒に生活したりしながら様々な客やアヤカシやヒトと出会っていく話。

次元の魔女と呼ばれる侑子さんは、依頼に見合った「対価」と引き換えに願いを叶えてくれるミセを開いていて、そこには「ミセに入る必要があるヒト」しか入れない。(普通の人にはただの空き地にしか見えない)

「物事は偶然ではなく全て必然」「死んだ物が生き返る事は決して無い」というCLAMPの絶対テーマがあって、そのまま侑子さんの決まり文句にもなっていたりします。

「xxxHOLiC」自体は不完全燃焼で終わってしまって、その続きが「xxxHOLiC・籠」、さらに今出てるのが「xxxHOLiC・戻」だけど、「籠」の続きではなく、まったく新しいストーリーになっています。

ツバサとは完全にリンクしていて、お互いの作品を行ったり来たりしているのが特徴です。よく、同じ漫画家の作品同士でキャラをかぶせてくることがあるけど、そんなレベルではなく、ストーリーにおいてかなり重要な役割を持ってリンクさせているので、「あっちの世界・こっちの世界」状態になるのがおもしろいのです。

さらに、映画BLOOD-Cともリンクしています。BLOOD-Cも大好きで、人がグサグサ殺されて血吐いてっていうグロアニメなのですが、これがまたすんごいおもしろくて一晩でアニメ全話見て劇場版見たくらいのハマり様でした。
劇場版にも四月一日とミセが出てきて、アニメにもわかりにくい形だけど出ています。

ツバサ、HOLiC、BLOOD-Cともにあの十頭身とも言えるひょろ長くてレトロな感じの絵柄で、あれがまた好きで。。映像になると気持ち悪くてそこがまた凄く良くて。。。
日常なのに違和感を感じる空気がすっごく良い。BLOOD-Cの作風大好き。

ツバサは本当に深くて、ネタバラシも最初は意味がわからなくて、何度も調べては読み返しを繰り返して、最後はものすごくスッキリ&感動&胸いっぱいになりました。
一人一人のエピソードが濃くて、Wikipediaの読み甲斐があるある。本当に凄い。

わかりにくくてごめんなさいだけど、ホリックについては既刊全部読んでもたぶん解決しないので、読むなら断然ツバサをオススメします!そして、ホリックを読めばよりツバサを楽しむことができます!これは間違いない!!!!

今思うのはツバサを全巻買って、ホリックと読み比べたい。
あと鋼の錬金術師が欲しい。。。

2014年2月27日木曜日

恋命の小さな奇跡 / 三月薫


恋命の小さな奇跡 / 三月薫



またしてもデザートネクストブレイクフェアからの一冊です。
よくある新品のコミックスに挟まってる小冊子に載っていて、発売したら絶対に買おう…!と心に決めていたものでした。絵柄も可愛くて大好きなのですが、それよか内容が!!おもしろくて!!!!

縁結びの神社を祀る神様 縁(えにし)と結(むすび)の二人が主人公で、その神社へ参拝しに来る人々の恋の願いを叶えるべく様々な行いをしてゆくといった内容のお話です。

二人それぞれのキャラが画一していて、それがまた可愛くて、コンビネーションがまた凄く良くて、声だして笑ってしまうところもあって!にやにやしながら読んでしまっていたかもです。にやにや

普段袴のような格好をしている二人が、変装して学生服着たり普段着着たり…なんというか、コスプレ萌え?な気分を味わうこともできます…私は着物大好きなので袴姿万々歳なのですが!神様はこうでなくては…!ジャージなど。

青春恋愛漫画ではないけど、恋愛モノ好きな人でも絶対に楽しいと思える内容です。縁結びの神様なので、主人公達の周りで繰り広げられる恋愛にキュンかも。

可愛い絵のタッチなのにギャグがいい…!縁と結の絡みがいい…!一話完結スタイルいい…!見かけショタの中身爺さん超いい…!他にもキャラ隠れてる伏線いい…!!!なんと連載漫画のようで2巻が出るのですと!来年の秋だけど!わー遠い!!

関係無いのですが、私は小学から中学まで「りぼん」を愛読していて、少ないお小遣いから毎月欠かさず買っていました。

なぜか当時ジャニオタになったのをきっかけにアイドル雑誌を買うためもう漫画は辞めよう!と思い立ったものの、辞めるのがそれはもうめちゃくちゃ大変でした。4コマやギャグ漫画など、お気に入りの作品以外も全部読む派だったので、続きが気になって辞めるきっかけが無かったのでした。

結局は大好きな種村有菜先生の「満月をさがして」に照準を合わせ、最終回と同時に卒業し、以降月刊誌は買っていません。今となっては完全にコミックス派になりました。

私にも少女漫画の好みがあるってわかったし、少年漫画や大人漫画も読むし、毎月何冊かは購読してる作品の新巻が出るし、月刊誌を買っていたときは一ヶ月が苦だったけど、今はコミックスを気長に待ってる間違う話にハマるのもありだし。

この前一ヶ月の食費より本にお金を費やしてることに気付いたけど、一人暮らしってこんなに楽しいのかと思っているので充実しているなぁと感じました。読んでる時に話しかけられたりテレビつけられるの本当に嫌いなのです。。。

コーヒー牛乳と漫画とコタツで冬は乗り切れると実感しました。2014年冬

話それちゃいましたが、今年入っての買って良かった本ランキング上位に食い込みましたよ…

ぜひに読んでみてほしいです。

2014年2月24日月曜日

凪のあすから / アニメ


凪のあすから / アニメ



たまにはアニメの事も!

わたしがTwitterでよく話題にする「凪あす」です。大好きで毎週楽しみに見ているのですが、呟く頻度が高くて何を話しているのかわからない人もたくさん居ると思うので、紹介させてください。
2013年秋から始まり、2クールでもうすぐ終わります。

制作がP.A.WORKSというところで、Angel Beats!や花咲くいろはなどやっていました。キス/マイの宮田くんも推している会社だそうです。私もきれいで好きです。

では、まず設定と登場人物を。
普通に陸で暮らす人間の他に、海の中でも生活できる人間が居る世界が舞台です。
汐鹿生(しおししお)という海の街で暮らしていた幼馴染である四人の中学生が、自分達の学校が廃校になったことで、陸の中学校へ通うことになるところから始まります。
しおししお


海の住人達は「エナ」という皮膚と同化した膜のようなものを持っており、海でも陸でも問題無く呼吸することができます。長時間陸に居るときは定期的に塩水を浴びる必要があるものの、街などでは無料で塩水が貰える施設が沢山あるので大丈夫なのです。
逆に陸の住人は普通の人間と同じで、海では呼吸ができないので、もちろん生活はできず、おとぎ話のような世界だと思っている人も居ます。

ししおの幼馴染四人


左から、活発で頑固な男の子光(ひかり)、優しくて周りをよく見ている男の子要(かなめ)、四人の中では大人っぽくてお姉さん的存在な女の子ちさき、泣き虫弱虫な天然キャラまなか。

陸で暮らす人間と様々なトラブルを起こしながらも、次第に仲間意識も芽生えて学校や街に慣れていきます。
もちろん家は海の中にあるので、学校が終わったら海の中へ帰ります。ザブーンと飛び込むかんじで。

そして陸の街、鷲大師(おしおおし)で暮らすクラスメイトの紡(つむぐ)という無口な男の子は、海出身のおじいさんと二人暮らしをしています。


さらに海出身のお母さん(故人)と陸出身のお父さんの間に産まれた美海(みうな・右)、元気で生意気なさゆ(左)の仲良し女の子二人組



ここまでに出てきた男の子3人、女の子4人が絶妙~~な片思いをしてしまいます。

紡のことが好きなまなか
まなかのことが好きな光
光のことが好きなちさき
ちさきのことが好きな要
要のことが好きなさゆ
光のことが好きな美海

つまり、
さゆ→要→ちさき→光→まなか→紡→ちさき
美海→光

わかりにくい!( ノ゚∀゚)ノ

なので、とってもわかりやすい画像がありましたので拝借しました。


紡の矢印が下になっていますが、左斜め下のちさきです。

そろそろストーリーへいきます。

ある時、陸と海に雪が降ります。海の守り神「うろこ様」は、近い将来陸は雪の世界となり生活ができなくなる、陸の人間は滅びると言い、それまでの間海の人間はエナを厚くして冬眠すると決めました。目覚めるのはいつになるか、本当に目覚めることができるのか、誰もわからないまま。

そんななか、陸のスーパーで働く光のお姉さん「あかり」が子持ちの男性と結婚するために今後は陸で暮らし、海へは戻らないと言います。海と陸の人間関係は悪く、海の人間が陸に嫁ぐことがあれば海に戻ってはいけないという暗黙のルールがあるのです。

光とあかりの父親は宮司ということもありあかりの結婚は村中で猛反対を受けますが、紆余曲折の末結婚することとなります。あかりは冬眠はせず、陸で家族と暮らすと決めます。

実はこのあかりの結婚相手が美海の父親で、いきなり光と美海は叔父と姪の関係になります。あかりと美海もいろいろありますが、親子の関係を築いていきます。

半ば駆け落ち同然で結婚を決めた二人ですが、みんなの協力のもと、海と陸の儀式「おふねひき」とあかり達の結婚式を一緒に執り行うことになります。

ししおの四人とおおしの人達で準備し、いざ本番。うろこ様により海が大きな渦巻きを起こし、ちさき以外のししおの3人は行方不明になってしまうのでした。

時は流れ、5年後

身寄りの無いちさきは紡の家に居候し、19歳に。美海・さゆは14歳になっていました。
ししおの仲間を失った悲しみを感じつつ、誰もが新しい恋愛に進めないでいたとき、突然光が冬眠から目覚めて帰ってきます。14歳の姿で、記憶もそのままに。
少しして、要も帰ってきます。同じく姿記憶は14歳のまま。

光が帰ってきて嬉しい美海、とまどうちさき、要が帰ってきて嬉しいさゆ、紡とちさきの関係にとまどう要、まなかが戻らないことが不安な光、それぞれ思うところはあります。

まなかを探しに出る光・要・美海。この時、美海にエナができて海に入れるようになります。
そしてついに、おじょしさま(おふねひきで使われる海神へ捧げる生贄のような人)のお墓で眠るまなかを見つけます。が、エナが剥がれつつあり、このままだと呼吸ができず死んでしまうため、急いで陸へ連れていきます。

医者に診てもらうも問題無かったのに、なかなか目覚めないまなか。
まなかを一途に想う光を見て複雑な思いの美海、改めて光が好きだと感じたちさき、ちさきに想いを告げないでいる紡、紡とちさきの夫婦のような関係に嫉妬してしまう要。

そして、ついにまなかが目覚めて…
というところで終わっています。笑

長かったー!
自己満足ですのでちゃんと読んでもらえなくてもまあいいか!と思います。でもわかっていただけて話ができたら凄く嬉しいかなと!

これまでのあらすじをふまえて聞いてもらえるといいのですが、私は要&紡推しなので、ぜひ要・ちさきでカップルになってほしいです。紡には悪いけど

今現在アニメの中では、光・美海、要・さゆ、紡・ちさき のフラグが物凄く立ってる状態なのです。許せない。。。

本当は、まなかが健在なのであれば、光・まなか以外はカップル成立せずに終わってほしいくらいです。いや、むしろカップルなどいらない!

私はどうも、美海とちさきが好きじゃないようで…。イライラするんだもん。要が可哀想。

でもまなかがなぁ…消えそうな気がして…まだ不安なところですが、あと少しで最終回を迎えますので、どうなるか。ううう

恋愛模様についてはそれはそれとして、とにかく映像が美しいのです。海の中、陸、人間の表情や心理描写、どれもこれも二重まるです!

海と陸の空気(それぞれの呼吸・大気)の違いなんかもすごく自然で凄い…!感動します。

ここまで読んでくださった方が居ましたら本当にありがとうございました。そしてお疲れ様でした!笑

存分に語らせてもらって満足したのは私でした。

2014年2月22日土曜日

CRAZY FOR YOU / 椎名軽穂


CRAZY FOR YOU / 椎名軽穂



「誰と誰がどういう関係で、その後どうなって、最終的に誰と誰がくっつく」という展開は覚えていたのに、細かい内容を覚えていなくてひさびさに読みたくなりました。

君に届けの作者椎名軽穂先生の前作で、連載当時から凄く評価されていたのを覚えてます。中学生の頃だから、読んだのは10年くらい前だと思います…たぶん。

初めて本気で人を好きになって、不器用ながらも懸命に想い続ける赤星君を応援したくなるのは当然だと思うけど、やっぱ私はユキちゃん推しです。!

今になって読んでみて思ったけど、話の構成や流れが「僕等がいた」に似ている。
キャラ設定が似てるとかじゃないのに、ユキちゃんと矢野がだいぶ被っていました。
そういえば関係ないけど、小畑先生の「春巡る」は1巻以降出てないけど連載止まってるのですか?
「僕等がいた」といえば、映画化する時に全巻新品で大人買いした思い出があります。
全16巻を大人買い…あの時はお金があったらしいです…

それはそうと、赤星君と「君届」の爽子が従兄弟という設定は胸アツですよね!
いつか番外編とかやってくれないでしょうか、、チョイ役でいいから、、、

前の作品なので、連載中の「君届」に比べたらもちろん作画や話の持って行き方は劣るしキャラの服装にも時代を感じますが、キュンとしたので良かったです。
「君届」で椎名軽穂先生はよくセリフを平仮名にしますが、「CRAZY~」でもそうでしたね!私はその平仮名が気になってしまう。。けれど、雰囲気あって好きでもあります。

幸の天真爛漫で真っ直ぐ向き合っていく性格が羨ましい。高校に一人でもあんな子居たでしょうか。居なかったですね。私らなんてDeep Loveを読んできた世代ですもの。漫画で恋愛の駆け引きを学んできてしまった世代ですもの。。。
私ならころりんと赤星君にいっちゃいます。ユキちゃんのが好みですが、無愛想な人の不器用なアピール萌えですよ。究極!

2014年2月5日水曜日

ホリミヤ / HERO・萩原ダイスケ


ホリミヤ / HERO・萩原ダイスケ



立ち読みしてソッコー借りてソッコー買いました(笑)

ものすごくおもしろい
ものすごく胸熱!

HEROさんのweb漫画「掘さんと宮村くん」を原作に、リメイク版として出てるコミックスです。

もちろん、原作も所持!



おまけも4巻まで出てます。
(おまけは1巻しか持ってない)



原作の書籍版は一冊1000円もするので古本屋さん探しまわりましたよう。
でも何冊か新品買っちゃいました。高かった…

四コマ繋がりの原作はそれはそれでいいのだけど、リメイク版は絵もきれいになって、背景もあってわかりやすいし、読みやすくなってとても良いです。続きが気になって気になって、原作も買い揃えてしまいましたが…。おまけの続きが気になる。

クラスの人気者で美人で頭が良いのに家では主婦のように家事に追われる生活をする掘さんと、学校では地味キャラで暗いのに実はピアスと刺青だらけの美形優男宮村くんの日常ラブを描いているお話です。

急にシリアスになったり考えさせられたりするシーンがあって、ふつうの学生ラブストーリー漫画ではないところがとてもお気に入り。

笑いあり胸キュンありで絵もすてきで二重まるです。

リメイク版のが宮村も掘さんもキャラが可愛らしい気がするかな、なんか?

好きな気持ちに素直というか、宮村はほんと可愛い。こんな優男と付き合いたいっす。

さらに堀と宮村の周りの人達もとても良い。終わり方も良い。読んでてニヨニヨしてしまう感じですよう。

ぜひ、リメイク版から入ってみてほしいです。
新刊が待ち遠しい〜


2014年2月4日火曜日

かくかくしかじか / 東村アキコ


かくかくしかじか / 東村アキコ



友達が「漫喫で読んで、そのまま本屋へ走った」と言っていて、気になって買ってみました。

東村アキコという漫画家さんが美大を受験するために通い始めた油絵スクールの先生をスポットに当て、自伝本として高校生~現在までの成り様を描いています。

初っ端から描いてあるのですが、東村アキコ先生はただ漫画がものすごく好きで、人より絵も上手い自信があったために、自分は天才で将来は漫画家になるに決まってるのだと思っていたのだとか。
そんな自信とプライドをその先生に一度ズタボロにされ、最初は大嫌いだった先生を恩師と呼んでいる今までをコメディーと真面目を織り交ぜてリアルな日常を綴っています。

頭はクソ悪いのになぜ美大に入れたのか?なぜ油絵を描いていたのに漫画家になれたのか?赤裸々に描いてあります。

そして、これを教えてくれた友達がまさに絵描きさんなのですが、「まだ遅くないんだって思えるよね。」と言っていました。
まさにその通り、同じことを思いました。

(ここから少しネタバレになりますが)東村アキコ先生は、美大を出て一度OLに就職しました。しかも数年働いて、ふとある時漫画を描き始めて、投稿して賞を取ってデビューしたそうです。
おそらく当時25、6歳です。今の私より年上。

私も絵を描くのが好きなので、漫画家さんやイラストレーターさんの仕事に憧れがあります。が、才能を見限っているので夢とは言えないかもしれないです。読む側、嗜む側のほうが合っているので、今はそういう仕事に就くのが夢であり希望ですね。

かなりコメディータッチで描かれている日常ですが、その恩師のことになると切なく、懐かしいというよりも寂しいと言いたげな描きかたをされていて、読んでいて切ない気分になります。

恩師の先生は今何をされているのか、それは今後の展開を経て、最後に明かされる話なのだろうと勝手に思い、待っているのでした。

一人の半生を漫画で綴った内容なので、フィクションの物語を好むかたにはオススメしませんが、絵や漫画に興味があるかたはぜひ読んでみてください。何かのきっかけや近道になればと思って東村アキコ先生も描いているのではないかなと思います。

つい、プププと笑ってしまいますよ

2014年2月2日日曜日

2014.2.1(sat)


Galileo Galilei at 渋谷公会堂 2014.2.1

初ホールおめでとうございます!

感無量です